若い教会長さんや、後継者の皆さんへ!

宗教法人は公益法人の一種です


わが国は言うまでもなく、社会体制に「資本主義」をとっております。
資本主義と相対的な体制が社会主義です。
資本主義は私有財産制度が原則です。財産は国家(人民全体)に所属せ
ず、個人に所属するわけです。土地や、建物の不動産はもとより、動産
も「誰か」のものなわけです。

ところで、社会が発展すると、本来個人に認めれている財産権を「人間
の集団」にも認められるようになりました。
この「人間の集団」が「法人」だ、と言えます。
この社会には色々な種類の法人があります。一般的なのが、皆さんが勤
めておられる「会社」。これも(個人商店は別)法人ですね。ほかには
例えば、学校法人、医療法人、社会福祉法人、自治体も法人ですし、夫
々の法人はその種類と資格を民法によって、規定されています。

一体、日本にいくつぐらいの法人があると思いますか?
なんと350万もあるんですよ。
そのなかで、宗教法人は約18万4000
そのなかで、天理教は約1万5000
「あれ?教会数は1万7000じゃなかったっけ?」今、そう思ったでしょ?
全部の教会が宗教法人というわけではないのです。宗教活動をするのに、
別に法人でなければならないわけではないのです。ですから、宗教法人の
資格のない教会が2000近くあるんです。(非法人教会)
ただ、法人であれば、境内地や神殿等の「基本財産」、また現金、預貯金
等の通常財産を、「法人」が所有できるのです。(非法人教会の場合は当
然それらの財産は、誰かの個人の所有です)

「財産を個人でなく、法人が所有すれば、なにかメリットがあるの?」
いい質問です。メリットがあるんです。

宗教法人は、他の公益法人と違い、宗教法人法によって設立が認められま
す。法によって、財産を取得(買う、寄付を受ける)した時、当然掛かっ
て来る、登録免許税(国税)、不動産取得税(府、県税)が「非課税」と
なるのです。そればかりではありません。財産保有税として、毎年、市町
村に納めるべき固定資産税、都市計画税も非課税となります。
更に、毎会計年度末に、どこの法人も決算をします。その時に「剰余金」が
出ると、金額に応じて、法人所得税、県事業税、市事業税、法人住民税を納
めねばなりませんが、宗教法人はこれら全部が「非課税」なんです。

どうですか?
私は、これらの特典を何の為に社会が我々に与えてくれたか?を考えねばな
らないと思います。
我々は社会から、既に、大きな特典を頂いている。それは社会が我々に「何
か」を期待するからだ。その「何か」を為すことが、この特典への恩返しに
なる。

そうは思いませんか?
あなたは「何」を以って、社会に恩返しが出来ますか?


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